【志村さん家の味噌づくりと婦人会の加工品の生い立ち】

-家族の方に聞いたらみちさんの味噌汁が人気だったんですけど、もしかしてみそから作ってますか?

うん、そうだよ

-やっぱり、そうなんですか!志村さん家のみそ作り、教えてください!

そんな特別なものじゃないよ。まずコメ麹を買ってきて麦麹は麹屋さんに頼んで作ってもらうでしょ。

-麦麹はどうやって作ってもらうんですか?


自分の家の麦を持って行って作ってもらうんだよ。


-へー、そうなんですか!じゃぁ、この麹はそれぞれの家で違うんですね。


うん、そうだよ。次に大豆を洗って1、2日水に浸す。そうすることで早くふっくら煮えるんだよ。


-へー、一工夫ですね!


そいで次に大豆を煮る。味噌屋さんは蒸すんだけどね。


-そうなんですか、でもすごい量の大豆じゃないんです
か?普通の鍋じゃ大変じゃないですか?


うん、だから今は加工場の共同の回転がまを使うんよ。昔は普通の鍋だったけどね。


-そうなんですか!


ほんで、杵と臼を使って大豆を潰す。


-杵と臼で!?すごい大変そうですね!


そうねー。そんで大豆と塩と麹を混ぜておけで1年つけて完成。


-おー、なるほど。こうやって志村さん家の人気メニューである味噌汁の基本の味噌が出来てるんですね。


-ところで、さっき加工場っていう言葉が出てきましたけど、加工場って何ですか?

婦人会で梅ジャムとか梅干しとかの、梅の加工品を作ってるところだよ。


-なるほど!どうやって今の形になったんですか?


みんなで加工をやることになって、(梅の)おかしと梅干しとみその3つのグループに分かれることになったんよ。


-最初はみそも皆で作ってたんですね。


そうそう。そんで、そのグループの中で私は(梅の)おかしグループで、ぶどうの周りに砂糖がついてる、身延山のお土産の真似をしようとしたんだけど、梅を漬けるところから失敗しちゃって。でもそこから、今の梅っ子巻や梅ジャムが出来たんだよ。


-へー、そうだったんですか!私あの梅ジャム大好きなんですけどそんな歴史があったなんて!梅ジャムがちょっと違って見えますね。